どうして「介護職はつらい」と言われるの?

介護職がもらう「ありがとう」は特別だと思う

「ありがとう」の重みがすごい

「ありがとう」の重みがすごい

他の仕事での「ありがとう」とはモノが違う

介護の仕事は確かに大変な部分もたくさんあります。3Kなんて揶揄されることもあります。だから、介護職のやりがいは?と聞かれて感謝されることくらいしか挙げられないんだと思われるかもしれませんが、それは大きな間違いです。介護の現場でかけられる「ありがとう」という言葉は、他の職種が仕事中にもらえる「ありがとう」とは重みが全然違うんです。
もちろん他の仕事でのありがとうは軽い、と言っているわけじゃありませんが、介護の仕事は人間の生活に寄り添い、最期をどう迎えるのかにもつながっている、命に係わる仕事です。今までできなかったことができるようになったとき、利用者が亡くなってしまったあとに家族とお話をするとき、どれも心に重く響いてくる「ありがとう」なんです。

絶対に必要なサポートを提供している

日常の中で周りの人が何か手助けをしてくれたら、感謝を伝えますよね。同僚が重い荷物を運ぶのを手伝ってくれたとき、友達が愚痴を聞いてくれたとき、ふと落としたハンカチを拾ってもらったとき。でもそれは、助けてもらえたら嬉しいことであっても、絶対に必要な助けじゃないですよね。どれも自分でなんとかしようと思えばできます。美味しいレストランで食事をすることも、新しい部屋探しを不動産屋に頼むことも、自分でやるより質の良い結果を得ることができますが、自分ひとりでは不可能ということではありません。しかし介護職は、生活に必要不可欠なサポートを行います。自力ではどうにもならないことがある利用者に対して、普通に生活するための行動を助けるのが仕事なんです。なので、利用者やその家族からの感謝も大きく、やりがいを感じることができます。
人と直接やりとりをしてサポートをする職業は色々ありますが、介護職以上にひとりの人間に生活レベルから深く関わるという仕事はなかなかないでしょう。誰かを助ける仕事がしたいと思っている人は、介護職を天職だと感じるかもしれませんよ。

命と向き合う

人間の生死に関わる仕事と言えば、医者や看護師など医療関係の仕事を思い浮かべると思います。しかし介護の仕事も、人間の命、そして人生に関わる仕事です。いつか必ず訪れる最期の時まで、その人らしく生きるために何ができるのか、そのためにどんなサポートが必要なのか、そういった重くて尊いテーマを持った仕事なんです。
仲の良かった利用者が亡くなると大きなショックを受ける介護職員も少なくありませんが、それは人間として真剣に向き合い、信頼関係を築くことができたからこその結果とも言えます。そんな時に家族からいただく「今までありがとうございました」は、とても重みのある言葉なんです。

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