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介護職員を悩ませる大きな問題のひとつが、利用者やその家族から受けるハラスメントです。日本介護クラフトユニオンという介護職員の労働組合が調査を行った結果が衝撃的です。全国の介護職員2411人に対して行われた調査で、ハラスメントを受けた経験があるという回答は74%もありました。ハラスメントという言い方をすると、現代では色々な「〇〇ハラ」と呼ばれるものがあるのでいまいち重く受け止められないかもしれないですが、中には立派な犯罪行為と言えるものも多く存在します。
この74%のうち、ほとんどの人が被害にあっていたのはパワハラです。中でも、怒鳴り散らしたり無理なサービスを強要するという内容が多く見られました。他にも、身体的な暴力を振るわれたり、「クズ」「バカ」などの暴言もあり、中には土下座の強要を受けた人もみたいです。これは、介護職員とその利用者・家族という間柄だから「ハラスメント」と呼ばれているだけで、これがもし何の関係もない対等な人間同士でされていたらどうでしょうか。専門家に相談したり、公的機関に然るべき対応をとってもらうような内容だと思いませんか?
他にも、ハラスメントを受けた人のうち4割はセクハラの被害にもあっています。介護の仕事を行う上で身体的な接触は避けられないですが、必要以上に個人的な接触をしてきたり、性的な冗談をしつこく繰り返されたりという、あまりに人権を無視したいやがらせを受けている人が少なくないんです。中には性的な関係を要求されたという驚くべき回答もありました。

結局助けてもらえない

上記のような辛い目に合った被害者の約8割は、上司などに相談したそうです。では何か対策がとられているのか?というと、あまり改善されていないのが現状です。これでは被害にあっても「介護職員なんだから仕方ない」と我慢することを良しとしているようなものです。なんでこんな状況になってしまうんでしょうか。
介護職員の辛い訴えについて、施設の責任者やケアマネージャーが利用者にしっかり話をつければいいじゃないか、と思いますが、そう簡単にはいかないんです。素直に聞き入れてくれないことも想定できますし、中には悪いことをしたと思っていない人もいるからです。今ではパワハラやセクハラと言われるようなことでも昔は黙認されてきた、という時代背景があります。なので、高圧的な言い方をしたり、少し身体を触るくらいなんでもないと思っている人がいるんです。そういう人に話をしても、逆切れされてしまうこともあります。また、認知症の人は説明をしてもなかなか伝わらない場合もあります。
利用者の家族に話をするのもそう簡単じゃありません。今は介護が必要である人も、現役時代には家族にとって良い親だったり尊敬できる存在だったはずです。そんな利用者が暴力を振るったりセクハラをしているんだと訴えても、家族にとっては受け入れがたいことなんです。現場を見ることができれば、現実を受け止めた家族のサポートを受けてハラスメントを予防することもできるんですが、信じてもらえない場合にはスタッフとの信頼関係が崩れてなおさら介護しにくい状態になることもあります。
こういうデリケートな側面をもったハラスメント問題は、簡単に解決できるものじゃないみたいです。でも介護職員の人権を守るためにも、決して黙認して良いものじゃないですよね。

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